2024年が始まりました。本年もメンタルヘルスに関連したコラムを発信していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
能登半島地震、空港の事故と、衝撃的な出来事での幕開けとなりました。
お亡くなりになられた方とご家族に謹んでお悔やみ申し上げますと共に、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
1月1日、いつもであれば、一年の抱負を考えたり、自分や家族の無事を願うなど、自分や自分に近しい人のことを想い、願い、祝う時間ですね。そしてそんな時間が過ぎた後は、正月太りの対策をとったり、仕事にむけて心と体を起き上がらせていきながら、少しずつ新しい年に適応をしていきます。1月(睦月)は「睦み合う、互いに親しみ合う」、そんな時期です。
でも、今年はそれが難しい始まりでした。
被災地では過酷な年明けとなり、被災地でない人にとっても、「何かできることはないか」「自分だけのんびり過ごしていいのだろうか」「安心して過ごせることって当たり前ではなかったんだ」など、他者に想いを寄せたり、当たり前だと思っていた日常がぐらっと揺れる始まりとなりました。支援のため行動を起こす人、心配な気持ちを寄せる人、無事や復興を祈る人・・・被災地への想いの寄せ方は、これまでもこれからも様々な形があるかと思います。
このコラムをお読みいただいている皆さんも、例年であればしていたはずの、自分や近しい人に想いを寄せることを十分に行うには難しい年明けではなかったでしょうか。また、被災状況や被災された方々のことを想いつつ・・という方も多かったのではないでしょうか。
被災地ではまだまだ厳しい状況が続いていて支援も必要な状況ですが、離れて暮らす私たちが自分や自分に近しい人を大切に想う時間を持つことも、間違っていることではありません。
もしよろしければ、いまのタイミングで少し自分に気持ちを向けてみませんか。
「そういえばちょっと気が張っていたな」
「少しゆっくり体を休めたいな」
「なんだかずっと心や体が動きっぱなしだったような気がする」
そんなときは、少し自分時間をもってみましょう。
ゆっくり空を眺めたり、目の前の食事を集中して味わってみる。
こたつでミカンを食べたり、お墓参りにいったり、プチ年始を取り戻してみるのもいいかもしれませんね。
テレビやインターネットの情報から一度離れてみるのもいいです。
「ありがとう」や「いただきます」「おはよう」など日頃の感謝や挨拶を丁寧にしてみるのも、“いまの私”を大切にするよい方法ですね。
※ 自分を大切にする方法については、【コラム】自分を大切にするってわからない!(※2023年12月HPコラム)もぜひ参考にしてみてください。
職場では、仕事始めにあたって、上司も従業員の皆様も、震災のことを想いながら始まったのではないでしょうか。上司の方は会社や従業員に十分に気持ちを向けて挨拶することが難しかったかもしれません。従業員の皆さんはしっかりと聞く心境にはなかったかもしれません。被災地が落ち着くのはまだまだ時間がかかりますが、離れている場所では一度ゆっくりと呼吸をして、もう一度2024年の始まりをじっくりと確認し合い、丁寧に対話をしても遅くはないはずです。
「睦月」を感じる時間を、“いまこのとき”に、改めて取り入れてみるのはいかがでしょうか。
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