今期は暖冬と言われました。確かに暖かい日が多かった気がしますし、実際に記録的な雪不足で、青森県では雪まつりを中止にせざるを得なくなってしまったようです。
スノーボードを趣味とする私としてもとても悲しい状況です。私自身も、あちこちのスキー場で雪が少ないという印象をもちました。もっとも、これは今年だけの傾向ではないので、来年以降が不安です…
そんな冬も、2月も後半となったのでまもなく終わりです。
2月と言えばバレンタイン。最近は「女性から男性へ」プレゼントするという文化にも変化が見られ、性別には関係なく、大切な人に何かをプレゼントする文化へと変化しているようです。みなさんは、誰かに何か贈りましたか?
バレンタインといって思いつくのはチョコレート。これは今も変わっていない気がします。
みなさん、チョコレートは好きですか?私は大好物で、食べた瞬間の香りや濃厚さで幸せな気分になります。
今回はチョコレートとメンタルヘルスに関わるお話しをしてみます。
チョコレートについて、実は過去にメンタルヘルスに効果があるという研究発表がなされています。
2019年にアメリカで行われた研究において、ダークチョコレート、普通のチョコレートの摂取によるうつ症状の変化を観察したところ、ダークチョコレートを摂取した人に、うつ症状の軽減がみられたそうです(ただし、普通のチョコレートでは変化が見られませんでした)。また同研究では、チョコレートを日常的に摂取することでも、うつ症状の軽減効果がみられています。
また国内の研究でも、チョコレートの摂取によって、精神的健康度が改善したという結果が得られているようです(こちらはハイカカオでしか調査がなされていません)。
チョコレートがなぜメンタルヘルスに効果があるのでしょうか。
それはチョコレート中に含まれる、カカオポリフェノール(CMP)の効果なのではないかと考えられています。
以前から、CMPの気分改善効果については、マウスを使った実験で実証されていました。ただし人に対する研究だと、チョコレートの摂取による実験を行っています。チョコレートにはCMP以外にも多くの成分が含有しているため、なんらかの効果が見られても、それが単純にCMPのみの効果だと断言できない状態になっています。しかし、チョコレートの摂取を行うと、不安傾向の減少が見られたり、BDNF※の増加が見られたりといった、明らかな効果は認められています。つまり、CMPの効果だと断言はできなくとも、チョコレートがメンタルヘルス改善に効果があるというのは間違いがなさそうなのです。
※BDNFとは、神経細胞の発生や成長を促す脳由来神経栄養因子です。うつ病やアルツハイマー型認知症等と関連しており、生体マーカーとして利用されているそうです。
それなら落ち込んだときにはチョコレートを大量に食べよう!と思ってしまうかもしれません。ですがそこは注意が必要です。
チョコレートは大抵の場合、高糖質高脂質、高カロリーな食べ物です。ハイカカオの商品の場合、それらも多少抑えられていますが、それでも要注意なことには変わりありません。ひとつ、ふたつ程度なら精神健康効果以外にも、ポリフェノールの抗酸化作用等によってさまざまな健康効果を期待できると思います。しかし大量摂取は、肥満や糖尿病など、反対に健康被害を招きかねません。なにごとも限度は大切です。
適量のチョコレートをおいしく楽しく、メンタルヘルスに活用してもらえればと思います。
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