2月も下旬となりました。二十四節気では春の始まりである立春を過ぎましたがまだ寒い日が続きそうです。それでも、日の出は少しずつ早くなっているので、ぽかぽか陽気の春が待ち遠しいですね。
さて、皆さん立春の前日は何か節分らしいことをされましたか?
節分らしいことと言えば、鬼を追い払う豆まきに、願い事をしながら黙って食べる恵方巻があるかと思います。
かくいう私は、豆まきは片付けが大変なので断念し、健康を願って歳の数より1つ多く豆を食べました。
こういった昔からの行事というのは忙しさもあってか、時代の変化と共に行われることが少なくなっていく印象があります。
そのような中で、小学校などでは「自分の心の中の鬼」を追い払う豆まきなどを授業としてすることがあるそうです。
なんだか、「心の中の鬼」と言われるとメンタルヘルスに関係していそうですよね。
調べてみたところ、内容が大人であっても活用できそうだと思いましたので、紹介させていただきます。
その授業では、よく注意されることや自分の中で直したいことを「心の中の鬼」として名前を付けるそうです。「勉強嫌い鬼」や「だらだら鬼」と名前を付けてその鬼の絵を描く。その鬼に対して、「鬼は外!」と豆まきをしていくんだそうです。
これは心理学的に「問題の外在化」と言われることをしています。
勉強嫌いな子であれば「自分は勉強が嫌い」と考えるのではなく、「鬼が勉強を嫌いになるように邪魔をしている」とするわけです。それにより、「自分がダメなんだ」と必要以上に自分を責めることが軽減されます。また、絵に描き名前を付けてと目に見える形にして、それに豆をまき物理的に退治していますので「自分の心の中から出て行った!」と感じやすく、変わろうと思うきっかけに繋がりやすいわけです。
大人でも同様に直さないといけないダメだなと思っていることの改善へ以下のように活用していただけると思います。
例えば、仕事をよく溜めこんでしまう癖がある場合、「そういうダメな自分だから」と落ち込んでいくのではなく、ひとまず鬼のせいにしてみましょう。そして、鬼のせいにして終わるのではなく、その鬼がいつどうやって邪魔をしてくるのかを考えてみてください。どんな鬼なのか行動パターンをイメージできる程その対処も立てやすくなるはずです。後は鬼の邪魔に負けじと対処法を実践していけば、仕事を溜め込んでしまう癖を改善していけるでしょう。
鬼の絵を描かないといけないわけではないので、自分の中にダメだな直さないとなと思うことがおありでしたら試してみてください。
鬼を退治するのに節分じゃないといけないという決まりはないはずです。
このコラムを読んで、「鬼退治できてないなー…」と思ったあなたはLet’s 心の鬼退治!
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