褒めることの大事さはいろんなところで耳にすることもあるかと思います。子育てにも有効ですし、職場での褒めは重要です。
しかし、そうは言っても日本人は褒めることも褒められることも苦手に感じている方が多いのかもしれません。
褒めること
褒められることはお金をもらうことと同等のポジティブなブースターになる可能性があるとのこと。お金はあげられないけど(賃金はなかなか上げられないけど・・)、同じくらいのブースターをあげられたらいいな!と思った方、周りの方々をどんどん褒めていきましょう。しかし、具体的にどんな方法で褒めたら良いのでしょう。あなたが持っている褒めのレパートリーは多いでしょうか。レパートリーが少ないといつも同じような褒め言葉になってしまい、せっかく伝えたいことが伝えきれていないかもしれません。
少しポイントをみてみましょう。
1. 相手がどれだけポジティブな気分をもたらしたかを褒める
例)あなたが笑わせてくれたおかげで落ち込んでいた気分もどっか行っちゃったよ!
2. 相手の性格を褒める
例)こんなことにチャレンジするなんて本当に勇気があるんだね(すごいや!)
3. 相手の能力を褒める
例)有言実行しているよね!/こんなに正確な相関図が書ける人なんかいないよ!
4. 相手が成し遂げたことを褒める
例)みんなの前でダンスを踊るなんてすごい!/あんな難しい試験に受かるなんて!
5. 相手の周囲との関わり方を褒める
例)嫌な奴相手でも丁寧に接するよね、真似できないや!
6. 相手の見た目や本人の特徴を褒める(ビジネスの場などでは関係性に気をつけて)
例)ハキハキ喋ってくれるからこっちも元気が出るよ!
7. 相手の全体を褒める
例)相手の立場に立って物事を考えられるよね!
どうでしょうか。褒めるといってもたくさんのパターンがあることに驚きますよね。普段使えているパターンもあれば、これを誰かに使ったことはないなぁと思うものがありますね。是非新しいパターンを職場や家族、友人などに使ってみてください。褒めると同時に、相手がどのパターンで褒められることで最も気持ちやパフォーマンスがブーストされているかも、観察してみると良いと思います。相手に合った褒めをすることで、あなたは褒め上手だ!と褒められるかもしれません。
褒められること
「どうせ何か企んでいるでしょ?」「社交辞令じゃないの?」「恥ずかしいからやめてほしい」「昔からあまり褒められたことないから」・・・などなど様々な思いで褒められることに対して居心地の悪さを感じる方も多いのではないでしょうか。日本では反省することに重きを置いたり、短所を改善することを求められたりして、良い部分が見逃される場面が多々あります。最近は、子どもは褒めて育てた方がいいなどの風潮があるので、頑張っていることや良い部分をフィードバックしてあげている大人の方もいると思います。しかし、大人になるとできることが当たり前に求められ、褒められる機会は激減してしまいます。褒め慣れした子どもたちが大人になったらまた変わってくるのかもしれません。それまで我々は褒めに渇望する日々を過ごすのでしょうか・・・。
それを考えたら、相手がどんな思惑や計算があるのかなど考えてもわからないことを探るのはキッパリ諦めて、言葉通りに受け止めても良いのではないかと思うのです。
本当かどうか、本心かどうかなどどうでも良いのです。せっかく投げられた褒めの言葉はしっかり受け止めて自分のものにしてしまいませんか。
お買い物するときに上質なものでなくても、安くても、自分が気に入ればそれを手に入れたことを嬉しく感じるのと同じで、全てはこちらの捉えようで、大量生産された”褒め“ですら宝物にすることができます。
今回は“褒め“に関してお話ししました。お金をあげる代わりに褒めたくなってきませんか?褒められてポジティブなブースターで1日を過ごしたい気分になってきませんか?
褒めはコミュニケーションスキルの一つです。必ずあなたの武器になります。また、褒められたことも受け止め、それを更に磨いていくことでそれもあなたの武器になっていくことでしょう。怖がらずに、さぁ、褒めの世界へ・・・
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