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【コラム】介護と仕事の両立―ビジネスケアラーについて考えよう

2024/07/19

みなさんは、働きながら介護をする「ビジネスケアラー」について知っていますか?
経済産業省の予測によれば「2030年には家族を介護する833万人のうち、約4割が働きながら介護をする『ビジネスケアラー』になる」のだそうです。
すでにご自身がビジネスケアラーとして介護と仕事を両立しているという方や、身近にビジネスケアラーがいる、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

昔は専業主婦の方が家族の介護をするという家庭も多かったようですが、少子高齢社会や労働力不足の問題とも関係して家族介護の担い手も変化しており、今や「働く誰もが家族介護の担い手になり得る」と言えます。そして、この問題は介護を担う個人だけでなく、社会全体の経済活動にも影響しています(詳しくは、経済産業省が2024年3月に発表した「仕事と介護の両立支援に関する経営者向けガイドライン」を参照)。今回は、このビジネスケアラーについて考えてみようと思います。

家族の介護はまだ身近な問題ではない方も、自分の家族に介護が必要になったらまずは何をすればいいかちょっと想像してみてください。

家族の介護が必要になったら、仕事を休んで家族の面倒を見る?そもそも何日くらい休めばいいの?仕事の調整はどうする?
介護施設を探すとしたら、どうやって探せばいいんだろう?すぐに見つかるものなのかな?ヘルパーさんってどこにお願いすればいいんだろう?

さまざまな疑問が頭に浮かんできますし、介護と仕事を両立するなんて可能なんだろうか?とも思います。
実際に平日の仕事後や休日に介護するとなると、心身ともに負担が大きいですし、疲労から仕事への意欲が低下したり、さらには離職につながったりという課題もあるそうです。介護離職は介護をする人にとっても会社にとっても損失が大きく、できるだけ避けたいところです。

これから介護を迎えるにあたって個人ができることとしては、まず勤務先の介護休業など制度を確認することが挙げられます。制度がまだ整っていない場合も人事部門や管理職にリモートワークやフレックスタイム制度等、柔軟な働き方ができるように働きかけることも大切です。
すでに介護をしている・していたという経験者の先輩に話を聞くのも良いと思います。働きながら介護をする方は今後ますます増えていくと考えられるので、職場にもビジネスケアラーの先輩や仲間がいる可能性があります。先輩や仲間と大変さを共有していくことで自分のセルフケアにもなりますし、具体的には何から始めればいいの?どこに相談すればいいの?という情報を得ることもできるかもしれません。介護は長期間になることも多いので、一人で抱えることは難しいですし、大変さを共有することで実際の介護や手続き、気持ちも楽になるのではないでしょうか。

誰もが働きながら介護をする可能性がある時代、周囲と支え合ったり、時には愚痴をこぼしたりしながら、無理のない両立を目指していきたいですね。

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