人は性格もそれぞれだったり、色々な環境で育ったり、別の価値観を持っていたり、強み弱みが複雑に絡み合っていたり…その方を理解して寄り添うにも、様々な心のパターンを知って理解する必要があります。そのため心理士の業界は、常に勉強をして知識をアップデートすることを求められており、私たちは日々色々な本に触れる機会があります。心理学や心理療法に関する書籍だけではなく、様々な種類の本を読むことが多いですが、今回は心理学に関連するおすすめの読みやすい本を紹介しようと思います。

■心理学が気になる方へ

『図解 心理学用語大全』 田中正人 著（誠文堂新光社　2020）

心理学の用語がかわいいイラスト入りで解説されている本。専門的で少し難しい言葉や心理学史の話、人物も出てきますが、身近な出来事と心理学を結び付けて説明されているので、仕事や生活、子育てのなかで感じることなどを心理学の視点から理解しやすいです。人間関係や身の回りで起きている出来事の見え方もちょこっと変わるかも？

■自己肯定感について知りたい方へ

『脳の名医が教える すごい自己肯定感』加藤俊徳 著（クロスメディア・パブリッシング    2022）

自己肯定感についての解説がとてもわかりやすく、自分自身の自己肯定感の低さの原因が見つかるかもしれない本です。これさえ読んでおけば自己肯定感グンっとあがる！というわけではないと思いますが、原因と対策のヒントになるかもしれません。

■自分の言いたいことをうまく伝えられないなぁと感じる方へ

『図解　自分の気持ちをきちんと＜伝える＞技術
人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ』平木典子 著（PHP研究所 2007）

図解によくある、図が多すぎて一見わかりやすそうに見えて頭に残らない・・みたいなことがない本です。図が多すぎず読みやすいです。アサーションというコミュニケーションスキルについての本はたくさん出ていますが、最初の読むものとしてこちらが読みやすいかと思います。自分の伝えたいことが言い出せない、うまく伝えられないという方におすすめです。

■自分の心や思考をもっと理解したい方へ

『心の容量が増えるメンタルの取扱説明書』エマ・ヘップバーン著（ディスカバートゥエンティワン　2021）

認知行動療法に興味があるけど、難しそう…という方や、いつも何かあると頭が混乱してしまって、自分の本当の気持ちがわからない！という方におすすめの本です。まず単純に、たくさん色やイラストが使われていて可愛くて癒されることと、取り組めるかも？と思わせてくれるプチワークみたいなのが充実しているので好きです。でも内容は充実しており、私自身もカウンセリング内で扱いたいトピックに溢れていて魅力的な一冊です。

心理学やセルフケアに関連する書籍は数え切れないほどありますが、それ故に選ぶのが難しいですよね。是非上記の本を手に取ってみて、そこからさらに自分のお気に入りの本を見つけてもらえたら幸いです。

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