日本人は世界でも類がないほどお風呂好きだといわれています。
入浴習慣に関する調査によれば、若い年齢層ほど入浴頻度が少ないものの、全年齢群では78%がほぼ毎日湯船につかっていると回答しています。私も毎日お風呂に入ります。1日の終わりに湯船につかると疲れが溶けていくようで、なんとも心地よいひと時です。
入浴は疲労回復や腰痛・肩こりの緩和、睡眠の質向上など、身体面への効果だけでなく、精神面にも良い効果を与えることがわかっています。静岡県で6000人以上を対象に行われた研究では、毎日入浴する人は、シャワーだけの人に比べて、主観的幸福感が高いという結果が出ています。また、日本全国の300人を対象とした調査では、週4日以上湯船につかる人は週3日以下の人よりも幸福度が高いという結果が得られました。気分がすぐれないときは毎日湯船につかるようにしたら、気持ちが上向きになるかもしれないですね。
ところで、皆さんは熱めのお湯が好きですか?それともぬるめのお湯が好みですか?一般的な家庭や銭湯の設定温度は39~42℃だそうですが、好みの温度は人それぞれです。入浴できる時間帯や入浴に費やせる時間も異なるでしょう。自分が心地良いと思う温度のお湯に入り、温まったり気持ちよかったりすることが、精神面にプラスに働くのではないでしょうか。ちなみに、40℃くらいのお湯に10分程度つかると、休息やリラックスを促す副交感神経が活性化されます。一方で、42℃以上のお湯は交感神経を緊張させ、心身ともに活動性が高まります。そのため、寝る前に入るときはぬるめにして、これから活動しようというときは熱めにするなど、目的に応じてお風呂の温度を調整し、入浴効果を味方につけてみるのも良いかもしれません。
入浴剤を使うと入浴効果が高まると言われています。アロマオイルをお風呂に垂らして好きな香りに癒されたり、炭酸ガスタイプの入浴剤で血行促進・疲労回復を図ったりするなど、欲しい効果によって入浴剤を使い分けると、お風呂時間の楽しみが広がりそうですね。わが家では、いろいろな温泉地の名前が書かれた入浴剤セットを購入し、温泉に行った気分を味わっています。パッケージの写真を見て「ここに行ってみたいね」と場所を調べたり、行ったことのある温泉地の名前を見つけて旅行の思い出を話したりするのも、入浴剤を使う楽しさの一つです。個人的には、にごり湯の方がより温泉気分が味わえるような気がしてテンションが上がります。
冷たい北風が身に染みる季節、温かいお風呂に入って幸せ気分を上げてみませんか。
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