「なんか今日、熱っぽいかも……」
そうつぶやいた瞬間、頭がズキズキ、関節も痛いし、なんなら鏡に映った自分がすでに病人顔。
――はい、これが病は気からの入り口です。
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でも、これってただの思い込み? 気のせい? それとも本当に体調不良なの?
■そもそも「気」ってなに?
「気」と聞いて、なんだかよくわからない内なるパワーを想像しましたか?
ここでの“気”は、いわば「メンタル」や「心のありよう」のこと。
そしてこの「気」が体調に影響するというのは、どうやらただの迷信ではないらしい。
■脳内で起きてること
ストレスを感じると、脳の視床下部という部分が反応し、「そろそろアドレナリンとコルチゾール、出番だぞ!」と指令を出します。これが自律神経系や免疫系を通じて体に変化を起こすってわけです。
つまり、「なんか具合悪いかも」と思った瞬間に、
脳が「了解! 体調不良モード、発動します」みたいな誤作動が起こることがあるわけです。
しかも脳は意外と、想像と現実の区別がそこまで得意じゃないんです。
風邪ひいたかも? → それっぽい症状、出しとく? → 具合悪くなる、ということが起きます。
このコンボ、けっこうある。
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■科学的に「病は気から」はアリ?
研究でも「プラセボ効果(偽薬なのに効果が出る現象)」があるように、“信じる力”は薬よりも効くことがあります。
逆に、何も悪くないのに「私は病気だ」と思い込むと、本当に症状が現れる「ノセボ効果」も報告されているのです。
つまり「気のせい」は、気のせいじゃないかもしれない…!
■でも、だからといって…
「病は気からだから、気合いで治せ!」
これはちょっと危険です。
心理的な要因が身体に影響するのは事実だけど、それで本物の病気をスルーしてしまうのはNG。
「ただのストレスでしょ?」と決めつけて、大事な病気を見逃すリスクもあります。
■結局、どうすれば?
「病は気から」は、脳内で真面目に起こっている“誤作動”の一種。
でもその“気”を整えるだけで、体の調子も上向くことがあるので、あなどれない。
だから今日も、ちゃんとごはん食べて、ちゃんと寝て、あとは、ちょっと笑ってみるなどして、一旦リラックスしてみるのもあり。
それで案外、脳と身体はいい方向にだまされてくれるかもしれない。
あとは、ストレスやメンタルの状態にも耳を傾けてみましょう。病は気からというように、誤作動ではなく、本当にストレスサインを作動させてくれていることも多いのです。
それでも不調が続くようなら、医師に相談してみましょう。
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