年が明けると、
「今年は切り替えていこう」
「ここからギアを上げていこう」
そんな空気を感じます。
でも正直なところ、年が変わったからといって、気持ちまで一気に切り替わる人のほうが少ないんじゃないでしょうか。緩やかに、様子見のスタンスでいきたいという感覚が出てきている人も多いと思います。これ、実はあなただけの話じゃありません。海外の研究を見ていくと、冬になると人はだいたいそうなる、というデータがちゃんとあります。
たとえば、ミシガン大学の研究チームが2010年代前半に行った大規模調査(数千人規模)では、20代から60代までの一般成人を対象に、季節ごとの思考傾向や意思決定スタイルをサーベイで比較しています。その結果、冬の時期には多くの人に共通して、
・判断までに時間がかかる
・リスクを避ける選択が増える
・行動よりも考える時間が増える
という変化が見られました。
ポイントは、これが「特定の性格の人だけ」に起きているわけではないということ!国や文化が違っても、冬は全体的に慎重モードに入る人が増える。かなり世界共通の傾向なんです。
つまり、年始の今、いつもより守りに入っている感じがするとしても、それはやる気が落ちたからでも、切り替えに失敗したからでもない。単に、思考のモードが冬仕様に切り替わっているだけ、とも言えます。
ただ、日本ではこの状態が、
「動けていない」
「切り替えができていない」
と、ネガティブに評価されやすいのが少し厄介なところです。
でも海外の研究では、この守りのモードは、むしろ使いどころのある状態として扱われています。たとえば仕事でも、
・新しいことをガンガン進める
・スピード勝負で決める
こういうフェーズよりも、
・企画や方向性を見直す
・リスクや抜けをチェックする
・「このやり方、本当に合っているのか」と問い直す
こうした作業は、慎重さが高まっている今の時期のほうが合っているようです。

年が明けても勢いが出ないときは、焦ったり、無理に自分を押し出す必要はありません。攻めの季節もあれば、守りの季節もある。1月に守りに入るのは、世界的に見れば、わりと正常のスタートです。
今の自分がちょっと違って感じるのなら、冬モードなのかもしれません。冬の性格を、ちゃんと使える形で扱っていきたいですね。
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