新緑が映える季節ですね。
特に雨の日の翌日、いきいきとした樹木を見ていると、私たちに心の潤いと活力を与えてくれるようです。電車に揺られながら、そんな山々の樹々を見ていると色とりどりの緑があることに気づきます。濃い緑から淡い緑、黄色に近い緑、赤みがかった緑、透明感のある緑・・・ふと、「緑って何種類あるんだろう？」と手元のスマートフォンで検索すると、あるwebサイトでは、「緑系」として「82色」に分類しているものもありました。

みなさんは、「緑」といわれてどのような色をイメージしますか？人それぞれ、イメージする緑は、その色合いや濃淡が違うかもしれないですね。私が黄緑だと思ってみているものは、ある人は黄色だと思って見ているかもしれません。実際には、明るさや物体の状態、見る人の目の感度など、様々なことが影響しているそうです。

人の感じ方の違い、色を取り上げましたが、他にも人によって捉え方、感じ方が違うものはたくさんありますね。例えば、「健康とは何か」「幸せとは？」「成長って？」「コミュニケーションとは？」「情報共有？」などなど、多くの事柄でその人の価値観や認識の仕方によってその捉え方・意味合いは異なっています。そして私たちは、その詳細についてはわざわざ言葉にしようとしません。色の名前もそうですが、「言葉」というのは便利な反面、個々の認識を表現するには、まだまだ万能ではありません。そのため、職場内では「コミュニケーションエラー（誤った情報の伝達や伝達そのものがされないなど、コミュニケーションに関わるミス）」が生じたりもします。
あなたにとってのコミュニケーションとは？情報共有とは？など、言葉の不完全さを知り対話を繰り返すこと、違いを知ること、日常の気配りや非言語によるやりとりなど、遠回りのようですが、チームとして機能するためには必要な作業なのかもしれませんね。

緑豊かな彩の山々を見ながら、そんなことを感じ、考えた5月の中旬でした。
次回のコラムもお楽しみに！

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