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書いてセルフモニタリング

2023/04/10

新年度が始まり、新しい生活を迎えた方もおられると思います。新しい出会いや新しい環境はウキウキすることもありますが、慣れない場面に遭遇することも増えて、それが負担になってくることもあります。特に、新入社員の方々や全く異なる分野に異動された方、今まで住んだことのない場所に転勤された方々は、右も左もわからない状況の中で緊張を強いられ、そろそろからだもこころも疲れがたまってくるころではないでしょうか。

そんなときこそ「書いてセルフモニタリング」をやってみませんか。
セルフモニタリングとは「自分で自分を観察する」という意味になります。
観察するとは「じっと見る」ことから始まるのですが、私たちにとって自分を「じっと見る」のは意外と難しいと言われています。なぜなら、人間には物事や自分自身を「見たいように見る」癖があるからです。それは時には自分本位になり、物事を正確に見ることを妨げることもあるのですが、その一方で自分自身を守る役割も果たしています。そのバランスが大事なのですが、様々なことが重なると「我を忘れて」しまいがちになります。

近年ではデジタル化が進み、ペンを持って書く作業もめっきり減りました。しかし、手書きが脳の機能を活性化させる研究もありますので、自分を冷静に見つめる機会を設けるために手書き時間を増やしてみるのはいかがでしょうか。

書いてセルフモニタリング

例えば、気持ちを整理したい人は。。。

なんだか不安だなあと感じるときは、真ん中に不安と書いてみて、
いつから?
どのぐらい?10点満点なら何点ぐらい?
どうしてだと思う?
いつもと違う?今回は特別な感じ?
不安をことばにしてみると?
からだの中で何か感じる?ゾワゾワとか、ザワザワとか、胸がきゅっとなるとか、どんな不安?
などなど書いて、今の気持ちにまつわる出来事を分析して可視化してみましょう。
そうすると、何だかわけがわからない状態から、ああ、もしかしたら今の自分にはこんなことが起きているのかな、こういうことがあったから不安なのかな、と少し理解が進むかもしれません。

一方、気持ちを言えと言われてもよくわからないという人は。。。

WBCで大活躍だった大谷翔平選手が高校生のときにかいたマンダラートがあります(図参照)。彼はドラフト1位を8球団から受けるために何が必要かを見事に分析しています。大人の私たちが見ても関心してしまいますが、我々凡人だって問題解決のために何が必要か書いて分析することならできます。
今の問題を真ん中に書いて、解決するために必要なことを周りに書いてみましょう。更に、細かくそのために必要なものを具体的に書いてみましょう。できるかできないかはさておき、とにかくアイデアをたくさん書いて、解決につながる方法を出すだけ出します。なかなかアイデアが出ないなというときは、升にこだわらずに付箋に書いて自由にペタペタ貼ってみるのもいいですね。大切なことは、今の状況を「可視化」して「じっと見やすくする」ことです。

特に変化の多い時期には考えすぎて眠れなくなったり体調を崩してしまうことがあります。その予防策のひとつとして、今の自分について「書いてモニタリング」してみるのはいかがでしょうか。

書いてセルフモニタリング

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