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【コラム】“時間”のお話(後編)

2022/3/18

 前回、時間には時計で測り共有できる“客観的時間”と、状況や年齢などで感じ方が変わる個別の“主観的時間”があることをお話しました。この様な時間について、哲学者のアウグスティヌスは『告白』という著書の中で「もし誰も私に尋ねないなら私は知っている。尋ねられて説明しようと思うと私は知らない。」と述べているのです。そうですね、時間というものを知らない人はいません。出勤の“時間”が来て、電車に乗っている“時間”があり、会社に着くと締め切り間際の仕事が待っていて猛スピードで作業を進める、残業制限の為に“時間”が足りず作業が残ってしまい、帰ってからも仕事の事が気になりいつもの就寝“時間”に眠れず・・・という具合です。しかし、風の様にその姿を見ることはできませんし、指し示して説明することもできません。私達はこの不思議な時間と共に、そして、時間に追われて過ごしているのです。それ故、時間に振り回されるのではなく、上手に時間に合わせて自分の行動をマネジメントすることが精神的な健康を保つ上で必要なのです。

【コラム】“時間”のお話(後編)

 また、時間を人生という長さで観た場合、過去、現在、未来という軸を想定しますが、これを時間的展望と言います。しかし、過去も未来も何処にもありません。「時間を戻そう!」と言っても、残念ながら過去に戻ることはできませんね。過去は記憶、現在は直観、そして未来は予測なのです。そして、現在は刻々と過去になって行きます。したがって私達が直接体験できる時間は「今」という現在だけです。「時は金なり」と言う諺があるように、今をどのように過ごすかということがとても大切になってくるのです。

 さて、これら過去・現在・未来の時間的展望と精神的健康の関連を調べてみると、過去の受容よりも、良い仲間と目標を持つことが精神的な健康と関連していることが分かりました。精神的健康、つまり、メンタルヘルスの維持の為にも目標を持ち、実現に向けて行動することが良いということなのです。どの様に小さなものでも良いので目標を立て、実現させることにより自己肯定感を高めることも可能でしょう。その目標を共有できる仲間や、目標達成に協力してくれる人の存在があると、なお良いでしょう。

 一月のコラムに、目標の立て方のコツが載っていますので参考になさってください。それでも目標が決められないというのであれば、是非、e-Counselingにご相談をお寄せ下さい。一緒に考えましょう!今年はまだ始まったばかり・・・。

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